はじめまして。
少人数の弁護士からなる個人法律事務所の秘書兼事務局を務めて10年になる者です。その前は大手の会社で事務の仕事をしていました。結婚を機に転職しました。
この10年、お給料、福利厚生面を考えるとこんないい仕事はない、贅沢だと、自分を抑えて耐えながら過ごしてきましたが、ふっと我に返ってみると自分がいかに奴隷的に扱われてきたかということを考えずにはいられなくなってきました。
お茶くみ、掃除、電話、依頼者管理、書類作成、提出、会計、全てをこなさなくてはならないので本当に大変です。
残業はさほどありませんが、時間中は常に格闘です。
でも弁護士は事務員の扱いに関してはど素人です。
うちは事務員が弁護士より人数が少なく、複数の弁護士から一度にたくさんの依頼を受けることもしばしばです。弁護士は仕事を依頼したら事務員はすぐに取りかかり、すぐできあがると信じています。優先順位を考えて取り組んでいますが、順位が後になると「なんでできてない!」と怒られるありさま。
他の事務員が休みの時など、電話がじゃんじゃん鳴ってても、電話中でも仕事を依頼してきます。
一人で残業してても他の弁護士全員で夕食に行ってしまいます。他の事務員だけ食事に誘うなどもありました。休みの予約も前日キャンセルさせられたこともありました。
それでもいつの日か先生からの信頼を勝ち得る日が来ると信じてきました。
弁護士という職業を私は尊敬していますし、その仕事の一端を担っていることに誇りを持っていました。
先生方と仕事を共にしてきたことを実感する日がいつか来ると。
どんなに忙しくても、つらくても、満面の笑顔で精一杯対応してきました。
でも結局私という人間、私という人格には全く興味がないらしく・・。仕事をするモノ。奴隷。
そんな輝かしい日は来なかったのです。
新人の頃は、頑張れば頑張るほど先輩にいじめられ・・「あまりやり過ぎるな」と言われ。
中堅になると後輩が使えなくて非常に働かされ・・でも「あなたは強いから」とそそのかされ、カバーさせられ。
最近は後輩のやり方に振り回され、ミスの後始末、雑用。
さすがに疲れてきました。それでこのページにたどり着きました。
ナルシストさんのお言葉、身にしみて実感できます。
強烈な個性の集団の、閉鎖的な中で・・やってきちゃったんですね。
もっと早く気づけばよかった。
非常に感情的になってしまいました。
自分としてはやってきたことにはそれなりの自信はあります。
仕事のスピード、正確さ、忍耐強さ。
こういう個人の事務所ではなくて、大人数の法律事務所ではそれを生かすことはできないものでしょうか。
大きい事務所って、やっぱり違うものなんでしょうか。