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パラリーガルコラム

私の転職活動~どうしてパラリーガルになったのか~

2017.06.16 written by 眠る花

学生時代、法学部に在籍こそしていましたが、特に法律学の習得に熱心だったわけでもない私。それにもかかわらず、大卒後に就職した民間企業を退職し、法律事務所への転職を決めた理由はふたつあります。

ひとつは、パラリーガルは一般的に残業過多になりにくく、ワークライフバランスのとれた職種であるということ(これは法律事務所によって差があると思います)。

そしてもうひとつは、仕事を通じて何らかの「生涯学習」をしたいと考えていたこと。

たとえ毎日ほんの少しずつでもいいから、自分のペースを保ちながら、生涯にわたって何かを学び続けたいな。仕事を通じてそれが叶えられて、社会的にも貢献できたら・・・。アカデミックな職場のかっこよさに憧れて、なんとなくそう考えていた頃。法律事務職を募集する小さな求人広告が私の目に留まりました。

「弁護士秘書募集。正職員。勤務は9時から17時。"残業なし"~」。

民間企業の残業の多さに疲れ果てていた私は、応募してみよう、単純にそう思いました。法律事務所へ履歴書を送るのは、初めてのことでした。

 

書類審査の後、面接に呼んでいただき、弁護士の先生3名とパラリーガルの方1名と面談をしました。自分の番が来るまでの間、別室で待っていると、面接をしている方との話が盛り上がっているのか、何度も面接室から笑い声が聞こえてきたこともあり、これはきっともうダメだろうと内心思っていました。

特に笑いもなかった面接後、あきらめ気分の帰り道に携帯電話が鳴り、採用のご連絡を頂きました。

 

こうして法律事務所で働き始めた私ですが、いざ働き出してみると、そこにあったのは、来客応対や電話応対などの秘書的業務に加え、法律事務所という今まで足を踏み入れたこともない場所での事務的業務。勤務当初の私ときたら、何もかもちんぷんかんぷん、右も左も分からず、先輩に一から十まで教えてもらわなければなにひとつできないド新人パラリーガルでした。この時期は自分の仕事の出来なさ加減に自己嫌悪になり、とてもつらかったです。

それでもしばらく働くうち、今まで机上で法律を学んでいただけでは分からなかったことが実務を通じて分かるようになり、仕事と並行して法律を勉強するようになりました。

 しかしながら、パラリーガルとして働くうえで、法律に詳しくなければならない必要性は必ずしもありません。法律事務を完璧に出来ることと法律に長けていることが常に強く結びついているとは思えないからです。

それよりも任された仕事を丁寧にこなすこと、弁護士の気持ちになり、次にどのような事務手続を進めれば先生方が仕事を片付けやすいのかを考えて行動すること、慎重に、丁寧に、そして迅速に事務を処理する能力の方が大切です。

 

今書いたことは自分自身に対する戒めも込められているのですが、これらを肝に銘じて、これからもパラリーガルとして精進していきたいと思っています。

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