こんなことを任されています!気になる実際の仕事内容
2016.10.07 written by ずんだ係長
みなさんこんにちは。私は,東京都内の弁護士法人K法律事務所で働くパラリーガルの「ずんだ係長」です。今回のテーマの内容をお話しする前に,私が働く法律事務所について少し紹介したいと思います。
私が働く法律事務所は,弁護士6名,パラリーガル兼秘書4名の中規模事務所で,企業法務を中心に,民事,家事,刑事のあらゆる事件を取り扱っています。パラリーガル兼秘書たちは,特定の弁護士に付いているわけではなく,特に「事務局長」のような職位も定められていないので,6名いる弁護士それぞれの業務に,各自まんべんなく取り組んでいます。今回は,そんな事務所で働く私が,どのような仕事を任されているのかについて,お話ししていきたいと思います。
1 電話応対・来客応対
法律事務所には,色々なところから電話が掛かってきます。例えば,依頼者や相手方本人,相手方の弁護士,裁判所の書記官や裁判官,顧問先の企業担当者,営業の電話などです。全ての電話に弁護士が出ていては非効率ですし,不必要な電話であれば業務に差支えが出ますから,私たちがまず窓口になります。また,来客者についても同じ理由で,私たちが窓口になっています。
2 書面作成
私の事務所では,裁判所に提出する書面は弁護士がほとんど作成してしまうのですが,私たちは,訴訟書類送付書の作成のほかに,裁判所に提出する証拠説明書の作成などを行う場合もあります。その場合は,弁護士が作成した準備書面と書証を見比べながら,証拠説明書の作成を行います。その証拠が何を立証したいのかを読み取る力が必要とされる作業です。作成した後は,裁判所への提出前に弁護士が必ずチェックをしています。
3 書面の提出
裁判所に提出する書面は,私の事務所が裁判所のある霞が関から近いこともあって,実際に私たちが裁判所に提出しに行くことが多いです。弁護士からは,「これ提出しといて」という簡単な指示だけで終わってしまうことが多いのですが,書面には,FAXによる提出で大丈夫なもの(答弁書や準備書面,証拠説明書,書証など)と,窓口または郵送による提出でないといけないもの(訴状,訴訟委任状など)がありますから,きちんとそれを把握したうえで,提出処理をする必要があります。
4 請求書作成・発送
事件の受任時や終了の際に,請求書を作成して依頼者に請求する業務も私たちが行っています。その他,顧問先の企業に毎月送る顧問料やタイムチャージの請求書の作成・送付も行っています。
その他,私の事務所では秘書とパラリーガルの業務の境目がないので,事務所運営に関わることなどもすべて私たちが担っています。
他の記事も読んでみるコラム一覧ページへ →